カンボジアで、登記の仕組みを作っている司法書士がいるってご存じでしょうか?
しかも女性です。
金武絵美子さんと言います。
写真は2014年にカンボジアで金武さんにお会いしたときの写真。
金武さんが日本に一時帰国されたので、宮本先生と一緒にランチをしました。
その時の写真を撮るの忘れた・・・
金武さんは、何度お会いしてもステキな笑顔で、前向きで、明るくて、しかも仕事もバリバリ!
というステキな女性ですよ!
進む士業のグローバル化
多くの日本の弁護士や、税理士が海外でも活躍していることはご存じでしょうか?
日本企業が海外進出して、現地での法律面や会計面のサポートをしています。
グローバル化が進む中、士業のグローバル化も進んでいるんですね。
司法書士の海外ニーズも大きい
上場企業だけでなく、多くの中小企業も海外に出ています。
そのような企業も、法務面や税務面でのサポートが必要です。
例えば、現地で合弁会社を作る際の、定款チェックとか。
これば別に、巨大弁護士事務所に、大きなフィーを払ってまでやる仕事ではありません。
実際あった話しですが、
「取締役が新たに役員を選任できる」
という規定が入っていたとのこと。
そうしたら、知らないうちに、合弁企業の役員が、現地の役員の親族だらけになっていた
という泣くに泣けないこともありました。
このようなことは、定款をチェックする能力と、ちょっとの英語力でできる仕事です。
このような法務面のサポートは、日系企業にもニーズがあるんですね。
金武さんが語る司法書士の可能性
金武さんは、カンボジアで登記制度を作った人です。
カンボジアでも、素晴らしいネットワークを築いています。
その金武さんが言うには、今後、プノンペン(カンボジアの首都)でドンドンマンションが建つそう。
1件あたりの登記のフィーは、1000ドル(!)以上にもなるとのこと。
しかし、この登記を行う専門家がいない。
でも、登記制度は、日本の司法書士の金武さんが作りました。
そうです。カンボジアの登記制度は、日本の登記制度とそっくりなんだそうです。
実際私が、金武さんのオフィスを訪れたとき、本棚に「書式精義」が並んでいました。
ですから、
カンボジアでは登記の資格はなく、知識さえあれば誰でもできる状態。
しかも1件あたりのフィーは日本の登記より高く、競争もほとんどありません。
しかし、足かせが・・・
ところが、司法書士には意外な足かせがあります。
弁護士や税理士はドンドン海外に出て行っているのに、司法書士で海外の事務所で仕事をしている人はほとんどいません。
なぜか?
司法書士は国内でないと登録できません。
そして登録する場所は国内の事務所です。
私は、新潟市に登録した事務所があります。
そして受任義務があるので、この事務所にいて、業務を受任しなければいけない。
これが足かせになっているのです。
ところで、私は事務所における受任義務を果たしているといえるのか?
いまも、東京で金武さんとのランチを終え、新幹線の中でこの記事を書いています。
事務所にはあまりいません(汗)
受任義務は誰のためのもの?
かつては、事務所や客先で相談を受けなければ、業務は受けられなかったでしょう。
しかし、今は、ネットが発達しています。
そして皆さん携帯やスマホを持っています。
本当に事務所にいる必要性はあるのか?
ネットを使った電話会議(Zoomとか)を使えば、別に事務所にいなくても客先に出向かなくても相談は受けられます。
現に私は、共同受任の相談などはネットで打合せをしていますし、
ネット(Zoom)を使ったセミナーを何度もやっています。
参加された方も多いですよね!
だから事務所にいないと業務が受けられないということは、30年前と比べると、あまりないと思います。
つまり、受任義務は、昔と今とでは同じ解釈でいいのか?と言うことです。
事務所にいなくても受任義務は果たせます。
昔の、時代遅れの制度や解釈がいまだに残り、司法書士を縛ってしまっているのです。
別に事務所にいなくても、受任義務は果たせるのに、おかしいのです。
声をあげてください!
今、目の前に大きなチャンスが広がっています。
若い司法書士の中には、海外で活動したいという人もたくさんいます。
しかし、昔の古い制度が足かせになっているのです。
それは、海外で活躍している税理士や弁護士がたくさんいても、司法書士はほとんどいないという形で現れています。
ですから、これを読まれているあなたにお願いです。
色んなところで
と声を出して欲しいのです。
多くの人が声を上げれば、時代も変わってくると思います。
金武さんからお話しを聞いて、「まさにそうだ!」と思いましたので、
今回のブログを書きました。
我々の新しい時代は我々が作る!
一緒にがんばっていきたいですね!
PS
金武さんから、カンボジアを訪問したければ案内すると言われています。
カンボジアの可能性を見るツアー。そのうち企画しますね。
現地で活躍する司法書士の募集も兼ねて。
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