司法書士になって10年ですが、
独立開業してからは、まだ3年です。
(2016年末時点で)
試行錯誤を繰り返しながら、
目指してきたものが少しずつ形になりそうかなと感じています。
この3年間、
主に次の3つを目指してきました。
1.民事信託業務の展開 2.セミナーとエンターテイメントの融合 3.新しい事務所形態の追求 |
1.民事信託業務の展開
独立当初から民事信託に取り組んでいました。
最初は箸にも棒にもかからなかったのですが、
おかげさまで、2016年になった頃から
風向きが変わってきたように感じます。
案件も増えてきています。
2016年の後半からは金融機関の動きも
活発化してきているようです。
広島銀行や千葉銀行などが、
先行的に民事信託の業務を取り組み始めました。
今後、2017年か18年頃には、
金融機関の対応がガラッと変わる可能性があります。
都内の他士業の事務所や
県内・県外の一般企業などから
面白いお話しをいただくようになりました。
東京と九州方面が
民事信託、動きが特に早いですね。
3年前に取り組み始めた民事信託ですが、
最近このような動きが出始め、運が良かったと感じています。
具体的な内容は守秘義務もあるのでここには書けませんが、
今後大きく成長する可能性のある分野だと感じております。
もちろん成長しないかもしれません。
そのときは、「ドンマイ」ですね。 (^_^)
これからも民事信託には積極的に取り組んで行く予定です。
2.セミナーとエンターテイメントの融合
民事信託や相続・後見などをテーマに、
セミナーをさせていただくことが多くなりました。
年間50回にもなります。
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その中でいつも感じているのは、
率直にお客様にとっては「面白くない」ということです。
落語や漫才、音楽のライブ、ミュージカルなら、
お金を払ってもみたいでしょう。
しかし、相続や民事信託のセミナーなど、
感情レベルでは聞きたいと思う人はほとんどいないはずです。
もちろん必要性はあるので「理性」では聞くかもしれません。
セミナーをやりながら、いつも感じているのは、「もっと面白くできないか」。
エンターテイメントの王道は歌とダンスだと思います。
ディズニーはまさに歌とダンスですよね。
これをセミナーと結びつけられたら面白いのではないか?
あるイベント系の会社から、相続や信託のセミナーの依頼を受けたので、
思い切って歌とセミナーを結びつけた内容を提案しました。
名付けて「ミュージカル・セミナー」です。
シナリオは私が書いて、
歌や踊りはその会社のプロの人にやっていただきます。
相続や民事信託の教育的要素も少し加えてあります。
その会社の社長や専務もノリノリなので、上手くいきそうです。
1月末に、講演予定なので、どのような結果になるか楽しみです。
このように、司法書士業務の紹介で、新しい方法を模索しています。
上手くいったら、もっと上演して司法書士のイメージアップに役立てたいです。
今後はこのように、エンターテイメント性の高いセミナーを確立していきたいです。
3.新しい事務所形態の追求
これは私の夢ですね。
人口減少に伴い、登記件数は10年で約4割減っています。
さらにネットや行政サービスの向上で、
本人申請の割合が高くなっているでしょう。
つまり、司法書士の仕事がさらに少なくなる。
そのような状況の中で、
司法書士事務所は大規模化、寡占化が進んでいると感じています。
個人商店の近くに、イオンができるイメージでしょうか?
でも、イオンですら数年前は影も形もなかったアマゾンにやられる時代です。
また、イオン(大規模な象徴としての例え)は、
セブンイレブンにもやられています。
流れとしては、
個人 ⇒ 大規模 ⇒ システム化した個人
でしょうか?
司法書士事務所のセブンイレブンができないか?
実現の見通しは立っていませんが、3~5年で、
ある程度のプロトタイプを作りたいと考えています。
強調したいのは、『若手のためになることをやりたい!』
独立を目指す若手のために。
今は、組織化した事務所でないと生き残るのは難しい時代と思います。
理由は人口減少です。
しかし、司法書士事務所の運営方法には、
システム化される余地が非常に多くあると感じております。
そこをシステム化してパッケージにできれば、
誠実さとやる気がある人はだれでも上手く回せる事務所ができると感じております。
それを何とか実現したい。
私の長期の課題として、楽しく挑戦しています。
一方で、そのような話しが実現する前に、
AIにやられるかもしれません。
登記業界のアマゾンです。
近年のAIの発展はすさまじい。
登記の先例・通達はデータベース化され、
AIによる登記申請は実現可能でしょう。
そこにマイナンバーと不動産情報、戸籍情報が
リンクされたらかなりの脅威です
マイナンバーと戸籍情報の連携については、
法務省ですでに検討がスタートしています。
それでも、登記業界は市場規模が年間3000億~5000億円程度と
推測されるので、巨大資本が登記のAIを作るかは疑問ですが。
でも安心はできませんね。
このような脅威があるからこそ、
事務所の大規模化は得策ではないと私は考えます。
大きな脅威が現れたとき迅速な動きを取りにくい。
しかも懲戒が来たら一網打尽でやられてしまいます。
それなら、パッケージを構築して、
それを提供するプラットフォームを作り、
やる気がある人にパッケージを提供する。
(意味がわからない人は飛ばしてください(^_^))
各人は独立した個人としてがんばっていく。
資格試験では関係なかった、
集客、会計、人事、業務のマネジメントなど
(しかし、これらは事務所運営では非常に重要)
は、パッケージがやってくれるので、
各人は自分の本当にやりたい部分(法的な手続き)に集中できる。
努力次第で、どんどん伸ばせる。
みんなハッピーになるのでWin Winです。
このように、今まで試行錯誤で取り組んできたことが、
2017年ごろから少しずつ形になりそうかなと感じております。
まぁ、期待も込めて書いていますが。
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