遺言執行者になっている案件ありますよね?
どうやって管理してます?
つまり、亡くなってないかどうかを、どうやって、把握していますか? ということ。
私の失敗談です。
8年前の遺言 当時93歳の女性
先日、遺言を整理していたときのことです。
8年前に作成した遺言に目がとまりました。
その遺言は、私が遺言執行者。
(あ、こんな案件があったんだ、忘れてた。やばっ!)
その人は、作成した当時、93歳。
施設に入所。身寄りなし。
血の気が、サーってひきました。(汗)
思わず、天を仰ぎ見ました。
まだ、ご存命?
お元気としても101歳です。
ワオ!(笑)
もし亡くなっていたら大変なことに。
さっそく、資料を保管している段ボール箱をひっくり返して、
当時の資料を探しました。
探すこと30分、「あった」
そのあと、一枚ずつ資料をめくって、ようやく関係者の電話番号を探しました。
恥ずかしならが、その関係者とも、連絡を取っていませんでした。
電話をするときも不安
ようやく、連絡先を見つけて、さっそく電話をしてみました。
もちろん、遺言を作られた方がお元気かどうかも不安でしたが、
その関係者が、こちらを把握しているかどうか、
遺言のことを覚えているかどうかも不安でした。
だって、何年も連絡を取っていなくて、そのとき数回やりとりしただけの人のこと
僕だったら、きっと記憶の彼方に飛んで行っていると思います(苦笑)。
電話がつながります。
ああ~、良かった。
まずは第一段階クリアです。
(ドキドキしながら聞きます)
ああ~! よかった!
いや~、何年も連絡をしていないとダメですね。
僕もよい教訓になりました。
あなたも、こんな案件、ありません?
案件を継続的にどう管理するか?
今回は、関係者も私のことを覚えていて、遺言を作られた方もお元気でしたので、事なきを得ました。
もし、関係者が私のことを覚えていなかったら、どうやって説明するか、
まずそこで多大な時間をとられるでしょう。
その前に、資料を探すのも、ひと苦労。
30分かりました。
まだ見つかって良かったです。
それより、万一、遺言を作られた方が亡くなっていて、
遺産分割が終わっていたら、それこそ大変です。
確認できるまで、こっちが死にそうでした。(苦笑)
だから、遺言執行者になっている案件って、
関係者と継続的に連絡を取り続けていないとまずいですよね。
連絡したら、
なんてことになると、大変です。
でも、案外、管理しきれていない事務所が多いのでは?
(僕だけ?)
だって、個人事務所って、日頃の業務処理に追われて、
そうゆう「仕組み」を作るのって、後回しになるじゃないですか。
僕も、この部分にかなり危機感を抱いていました。
それで、お客さん情報や、案件情報を、検索してすぐに確認できるシステムを作ったんですね。
2年半かかりました。かかったトータルのコストも1000万円!(汗)
名付けて、
「人を大事にするシステム」
これのおかげで、定期的にお客さんに連絡を取れてとても便利になりました。
先の、101歳の方の遺言の案件も、システムに情報を登録するときに発見したものです。
このシステムも稼働し始めて、ホントに便利になりました。
せっかくこのようなシステムを作ったのですから、
財産管理業務を扱うみなさんにも提供したいと考えています。
現在、第1期のモニターさんから使ってもらっていますよ。
とっても、好評です!
再度のモニター募集情報は、メルマガで。登録はこちら
https://48auto.biz/minji-shintaku/registp.php?pid=3
このシステムの特徴
このシステムは、
・クラウドで、PCやスマホからも利用できる。
・お客さんに継続的に連絡を取る。 ← 特にこれ!
・やらなければいけないこと(ToDo)をリマインドしてくれる。
と言ったことを、最大の目的としています。
【機能1】
名前で検索すれば、家系図や、名寄せ等もすぐチェックできます。
【機能2】
これまで依頼をいただいた案件も、ひと目でわかります。
【機能3】
顧客情報の一覧。
上から4人目までは、12月に状況確認の連絡をする予定の人。
【機能4】
遺言執行者になっている案件で検索
このように、遺言執行や、任意後見受任者、死後事務委任、信託監督人になっている案件も
簡単に検索できる。
【機能5】
案件情報を表示させれば、
その案件の内容や、
成果物(遺言や、信託契約書、登記事項証明書)などもチェックできる。
【機能6】
打合せ等のやりとりや、書類を受け取った、渡したなどの記録も残せる。
【機能7】
ToDoを登録すれば、リマインドメールも。
書類の作成や、打合せ日程だけでなく、
確認の連絡をする、会社の役員の任期管理、などにも活用できる。
【機能8】
さらに、業務がどのようなルートで来ているか傾向もつかめる。
今後の、経営方針の方向付けにも利用できる。
どのような人が使うといいか?
相続や、認知症対策の業務をされている人ですね。
相続登記、遺言、任意後見、死後事務、家族信託
などなど
どれも長期的な付き合いが必要ですからね。
とくに、
・死後事務の受任者
・任意後見人(見守り等がない場合)
・信託監督人
は
時々連絡を取る必要がありますよね。
それをどう管理するかは、とっても重要な問題だと思います。
逆に、連絡が来たとき、「あれ、なんだっけ?」だと困りますし。
でも、逆に
・長期的な付き合いは避けたいと、お考えの人
・連絡をするのは、向こうの責任では。とお考えの人
などは、このシステムを使うメリットはないと思います。
余計な入力作業が発生しますので、面倒なだけ。
でもあなたが、お客さんと長期的に連絡を取りたい、
と、お考えなら、きっと役に立つと思います。
そして、連絡を取り続けると
その時は、説明しても「?」だった業務が
あるとき「お願いします」ってこともあるんですね。
つまり、追加の依頼や、紹介も受けられるようになります。
やはり、タイミングって重要ですから。
この記事を書いた2021年1月31日現在では、第1期モニターの方に使い始めてもらっています。
このようなご意見が寄せられて、好評ですよ。
登記だけでは、司法書士の将来が不安という人も多いと思います。
この記事でも、司法書士の現状について、私なりの考えを紹介させていただきました。
一方で、財産管理系の業務は、高齢社会の新しいニーズになりつつあり、
司法書士の将来性を支える業務になるかもしれません。
でも、司法書士って、「顧問契約」に慣れておらず、継続的にお客さんとお付き合いすることって、苦手ですよね。
だから、お客様と長ーく付き合えるようにするには、案件情報や顧客情報にすぐアクセスできるシステムが重要と考え、
この「人を大事にするシステム」を構築しました。
2021年の春になったら、またモニターを募集する予定です。
興味のある人は、メルマガに登録してくださいね。
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