民事信託を受任するために私が取り組んだこと
同業と差別化してプロとして認識される方法


事業承継を民事信託でやることを解説したセミナー
事業承継がプロの税理士、県の事業承継を推進する機関、保険のプロ、後見の第一人者の司法書士と行いました。
(H29.6.19)


先日の記事(司法書士の現状と将来性 安売りしか生き残れないのか?)は大変多くの反響をいただきました。(その記事の「いいね」が100を超えました。個別にもたくさんのコメントをいただきました)

どうもありがとうございました。

やはり、ネットにより専門家の価値が低下する一方で、人口減少による仕事の減少には多くの人(特に司法書士)が危機感を抱いているのでしょう。

そのときの記事では、

・専門家は同業と同じことをやっていては、淘汰される
・だから同業ができないことを目指し、差別化(=自分をブランド化)しよう

と書きました。そして、差別化(=自分をブランド化)するには

・まずは勉強
・その次にプロモーション
・最後に度胸(笑)

として締めくくりました。

かわさき
今回はその記事の続きです。

なぜプロモーションが必要か?

書籍や小冊子をつくれば、専門性をPRできる

同業ができないことができるようになり、差別化(=自分をブランド化)するために、勉強が必要なことはわかりますよね。

人がしていない分野の業務ができるようになるには、もちろん勉強が必要です。

民事信託を業務としてできるようになるには、民事信託の勉強がそれなりに必要ですよね。


では、なぜプロモーションが必要なのでしょうか?

そもそもプロモーションとはどんなことなのでしょうか?


2人の専門家で例えると・・・

ここで、2人の専門家がいたとします。

2人とも民事信託を学び、将来的には業務にしたいと考えている。

一方は、学ぶことに一生懸命。でもPRなし。

もう一方は、学んだ民事信託を、色々な人に「自分はできるよ」と言い回っている。(笑)


2人は、1年後どうなっているでしょうか?


学ぶだけで、PRナシの専門家

学ぶことに一生懸命な専門家は、民事信託の知識は増えました。依頼があればいつでも案件ができるレベル。準備満タンです

でも、その人が民事信託の案件がこなせると、誰がわかるのでしょうか?

誰もわからなければ、民事信託の案件の依頼ができません。

若手 司法書士
やはり、プロモーションは必要なのでしょうか?
かわさき
そうですね。プロモーションをしないと、誰からも専門性があることを気付いてもらえません。
待っているだけでは何も起きないです。
若手 司法書士
わかりました!私もがんばってプロモーションやってみます。でも何をしたらいいかわからないです。
かわさき
この下の記事で、私が取り組んだことをお伝えしていきますね。
若手 司法書士
ありがとうございます!差別化し民事信託を受けれるよう、がんばってトライしてみます。


プロモーションもする専門家

もう一方の、プロモーションもする専門家は、勉強もするけど、図々しく(笑)「自分はできるよ」と色々な人に言い回っています。

周りの人は、「何かあったらあの人に相談しよう」となるわけです。

そうすると、1年もあれば、民事信託の相談をいくつか受けるでしょう。

そして、1件でも業務をこなせば、全く変わります。

机上の空論だった知識が、実際の現場の知識になります。様々な経験もするでしょう。

そうすると、民事信託の知識もさらにパワーアップです。

ですから、業務を受けるために「自分はできるよ」と言いふらさなければ(笑)いけないのです。

これが、プロモーションが必要な理由です。

では、プロモーションには何をすればいいのか?

3年前(2014年)に河合保弘先生と行ったセミナー

その一つがセミナーです。
私が2016年にセミナーを50回もやったのはプロモーションの一環です。

もちろん見込み客発見にもつながるので、そこから業務を受けますが、究極的にはプロモーションです。
「私は民事信託のプロだよ」と言いふらしていたわけです。(笑)

セミナー自体でも、セミナー開催のお知らせでも。

他にやっていることは、このブログもそうですね。
あと、メルマガ。(この下のフォームから登録できます)

小冊子も作りました。

そして、最後に書籍まで出版になりました。

書籍は、日本法令の編集者からオファーがあってラッキーでしたが。

でもこのラッキーも、「自分は民事信託のプロだよ」と、様々な機会を通じて言いふらしていたからお声がかかったのです。

少なくとも小冊子を作っていなかったら絶対声はかからなかったでしょう。

川嵜が行ってきたプロモーションの数々

まとめると、

・セミナーの開催
・小冊子を作成して配布
・ブログ
・メルマガ

これらのプロモーションを、私は3年間行ってきました。

最初は冷や汗をかきながら・・・(汗)

でも、その結果、多くの方から私は「民事信託のプロ」と認知されるようになり、案件のお声がけもいただくようになりました。

6月だけで、新潟、東京、横浜、札幌、沖縄、で具体的な案件で回っています。

ですから、新しい業務分野を開拓したかったら、勉強だけではダメで、プロモーションが絶対に必要です。

そうじゃないと仕事が来ないからです。


では、なぜ、「度胸」が必要なのか?

ここまで読むと、勘のいい人は気付いていると思います。

「私は民事信託のプロだよ」と叫ぶ、最初の第一声。

そのとき本当に自分はプロといえるでしょうか?

少なくとも、自分では、自分のことをプロと思っていないでしょう。(笑)
だって、経験もないし、知識もまだ足りないと思っているから。

でも言わなきゃいけないんです。そのときは「度胸」が絶対必要です。


それから、セミナーを開催するときもそうです。

私は最初のセミナーは、知り合いの専門家や社長にチラシを渡していました。
このときも

「こんなチラシを配ったらバカだと思われるかもしれない」
「誰も参加者がいなかったらどうしよう」
「当日ちゃんとしゃべれなかったらどうしよう」

そりゃあもう、不安でいっぱいなわけですよ。(泣)

最初のセミナーをするときは、最大限の「度胸」がいるわけです。

でも乗り越えなければいけない。乗り越えた先に、違う世界があります!

簡単に言うとプロモーションには度胸がいると言うわけですね。


あなたは、新聞の折り込み広告を入れたことがあります?

セミナーやるとか、「〇〇の相談は当事務所へ」とか。
そうゆうチラシ。

こんなチラシを入れるときは、本当に怖いです。

・誰からも問合せがなかったら、お金のムダだな
・同業から『アイツはバカだ』と言われるのではないか
・チラシを見た人から苦情がきたらどうしよう
・今までのお客さんにも何か言われるのではないか
・事務所のスタッフからも、あきれられるのではないか

などなど、
チラシを入れるのは本当に怖いです。

でもその恐怖(お金を失う恐怖と、精神的な恐怖)を乗り越えてチラシを入れると、そこからポツポツと問合せも来るわけです。

しかも、チラシを入れた地域にはプロと認識してもらえる。

ちなみに、お金がかかる以外は、自分が心配したこと(アイツはバカだと思われるのでは、とか)は、起きたことはありませんでした。


このように、プロモーションをするには、ものすごい度胸がいるんですね。

まとめ

今の時代、専門家として生き残るには、同業の専門家ができない分野をつくることはとても重要です。
自分をブランド化する必要があります。

そして、ブランド化には

・まずは勉強
・次にプロモーション
・最後に度胸(笑)

が必要なんですね。
あなたも今回の記事を参考に自分のブランド化に挑戦してみてください。

確かにすごい努力が必要ですし、とても怖いですが、3年もすると新しい世界が見えると思います。

そんなあなたを、僕も応援しています!

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コメント

  1. 氏原 明廣 より:

    私は不動産業務をしたことがあるので、まずはチラシを作って配ってみることを考えています。不動産の売り出しのように家族信託を売り出す?認知させる考え方を取りたいと考えました。それでここにたどり着きました。効果のある見本がほしいな。A4判くらいの大草で2000~3000枚宅配をしてみたいです。効果があるかないか実験です。建売住宅のチラシ宅配業者に委託すれば地域を限って配布できます。

  2. かわさき かずお より:

    氏家さん
    コメントありがとうございます。

    チラシで何をお知らせする予定でしょうか?
    その内容にもよると思います。

    セミナーの参加者募集?

    経験上、チラシをポスティングや新聞折込で入れて、セミナーの参加者募集はかなり厳しいと思います。
    2000~3000枚だと、上手くいっても、2~3人の参加だと思います。
    知り合いに、チラシを配った方が参加してもらいやすいです。
    その場合は書き方より、場所や時間、内容、問い合わせ先、申込み方法がしっかり書いてあるかが重要です。

    氏家さんもたくさんのセミナーのチラシを受け取っているでしょうから、それらを参考につくってみては?

    そして、セミナーは、内容に満足してもらえるかが重要です。

    内容に満足してもらえれば(わかりやすくて、自分の事例で実感できるもの)、また次も参加してもらえるかもしれません。
    そのときは、知り合いを連れてきてもらいましょう。

    そうすれば、ドンドン広がっていきますよ。

    ですから、セミナーの開催であれば、
    新聞折込やポスティングより、まずは知り合いに配る。
    そして、セミナーの内容を満足させるものにして、次につなげる。

    このようなやり方がいいのではと思っています。

    それでも、自分に何が合うかは、やってみないとわからないのですけどね。
    やっぱり実験は必要ですよね。

    コメントありがとうございました。

    川嵜一夫

  3. 中本 昌樹 より:

    Nさん、登場、ありがとうございました!

    こんごとも、宜しくお願い致します。

    札幌で、経営者むけ、セミナー終わり、

    いま大阪に帰るところです。

    また札幌にも信託案件出たら、宜しくお願い致します!

  4. かわさき かずお より:

    中本さん
    コメントありがとうございます!

    こちらこそよろしくお願いいたします。

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