スティーブ・ジョブズに学ぶ【士業のための】プレゼンの上達方法3 『見出しの作り方』

人前で話すのが全くダメだった私が、今では年間50回以上、セミナーをさせていただくようになりました。

そして、参加者からは、
「具体的な事例でとてもわかりやすかった」
「時間があっという間に過ぎた」
という感想をいただいております。

なぜ、人前で話しができるようになったのか?

それは、スティーブ・ジョブズのプレゼン方法を研究したからです。

貪るように読んだ本はこちら。

スティーブ・ジョブズの驚異のプレゼン

「スティーブ・ジョブズに学ぶ、プレゼンの上達方法」の3回目として、セミナーやパンフの『見出し』の作り方をお伝えしますね。

『見出し』が勝負!見出しがダメなら見てもらえない

雑誌を読むとき、全ての記事を読むでしょうか?

読まないですよね。

表紙や目次を見て、興味のある記事に目を通したり、
パラパラッとページをめくって、目にとまった記事を読んだり。

このとき何をみて、記事を読むか決めているか。

多くが見出しです。(あと写真も目がとまります。)

つまり、見出しを見て(「読んで」ではなく)、瞬時に無意識のうちに判断して、その記事を読むかどうか決めています。

プレゼンで言うならば、最初の「つかみ」でしょうか。
「つかみ」をハズスと、聴衆は興味を持ってくれなくなります。

これはとても重要です。

あなたが、チラシを作ったり、ホームページを作ったり、パンフを作ったり、セミナーのパワポを作ったり、どんなに時間をかけても、どんなにすばらしい内容でも、「見出し」がダメなら見てすらもらえない。

プレゼンなら、「つかみ」をハズスと興味を持ってもらえなくなる。

ジョブズの見出し 3つのポイント

ジョブズは、iphoneを発表するときに、次のように言いました。

本日、アップルは電話を再発明する。

簡潔でありながら、具体的で、聞き手に対してメリットも感じられる内容です。

「スティーブ・ジョブズの驚異のプレゼン」では、聞き手や読み手の関心を引くため『見出し』は、次の3つをクリアする必要があるとしています。

・簡潔である
・具体的である
・メリットがある(聞き手にとってのメリット)

簡潔さ

ジョブズは、iPhoneの発表で
「音楽も聴けて、SNSもできて、電話もできる、しかもインターネットもできて・・・・」
とダラダラと長い説明はしませんでした。
一言、「本日、電話を再発明した」

この簡潔さが重要なのでしょう。

「スティーブ・ジョブズの驚異のプレゼン」では70文字以内といっていました。

簡潔に述べることによりiPhoneは人々の心に刻まれ、世界を変えました。
本当に世界を変えましたよね。

具体的

ジョブズは、iPhoneを
「音声通信、データ通信ができるポータブル・デバイス」
とは言いませんでした。
音声通信、データ通信ができるポータブル・デバイスでは、全くイメージできません。

「電話」といいました。

名前も「iPhone」

それにしても「iPhone」というネーミングは抜群ですよね。
「電話」と言ったので、誰もが持つべきものとなります。

もし「通話もできるiPod」と言ったら、iPodは必要ない人もいるので、そこまで普及しなかったかも知れません。

「電話」と言ったのはさすがです。

聞き手のメリット

ジョブズは、「様々な特許を取得した電話」とは言いませんでした。

特許を取っているかどうかは、話し手としては、発表したい内容かも知れませんが、利用者に取ってはどうでもいい情報です。
全く興味が無い。

その代わり、「電話を再発明した」といいました。

これまでの携帯電話に不満を持っている人にとっては、
「新しい電話はどんな電話なんだろう?」
と興味がわきます。

ですから、その後のことを聞いてもらえる。

このように、スティーブ・ジョブズは
・簡潔である
・具体的である
・メリットがある(聞き手にとって)
見出しをつくって、それを繰り返し使っています。

他に、スティーブ・ジョブズは、

・iPod 1000曲をポケットに
・Mac Book Air 世界最薄のノートパソコン
・iMac インターネットの楽しさ。マッキントッシュの使い易さ。

このような魔法のような見出しをつくって、製品を世に送り込んでいます。

ポイントは

・簡潔であること
・具体的であること
・メリットがあること

そして、「見出し」が聞き手にとって良い未来をイメージさせるものになっています。

民事信託のセミナー どのようなタイトルをつける?

私が使っている例を3つ出します。
・民事信託の姉妹サイトのタイトル
・事業承継のセミナー
・民事信託の書籍のタイトル

民事信託の姉妹サイトのタイトル

姉妹サイトで民事信託を解説するサイトを運営していますが、そのタイトルは

「認知症や相続の対策ができる
 知って安心 家族信託・民事信託」 (26文字)
かわさき
う~ん。
こんな記事を書いているのに、イマイチですね。(汗)

簡潔さ
70文字以内ですが、ちょっと長い。

具体性
かなり薄い。
認知症や相続の対策ってなんだろう?
そもそも対策をしなければいけない理由もわからない。

聞き手のメリット
「認知症や相続の対策ができる」という部分ですが、明確なイメージがつきにくいですね。

民事信託は新しい制度なので、説明するときどうしたらいいか、なかなか難しいです。

セミナーでは民事信託を一言で説明するのですが、そのときは次のように言っています。

「私の財産をあなたに託します。だからあの人のことを頼みます。」

私 ⇒ 委託者
あなた ⇒ 受託者
あの人 ⇒ 受益者

信託の3者が登場して、財産を託すシーンがイメージできるのではないでしょうか。

「簡潔」で、「具体性」がある。

今のところ、上のような説明をすると、おおむね理解していただけるようです。
これは聞き手の「メリット」かもしれませんね。

事業承継のセミナー

事業承継において、民事信託を使う方法を解説するセミナーを行ったのですが、そのときのタイトルはこちら。

「会社の株を後継者に一括でゆずっても贈与税がかからない方法」(28文字)

簡潔さ
28文字なので一応クリア。個人的にはもう少し短くしたいですが。

具体性
一括で譲る、贈与税がかからない
いい線いっているかも知れませんね。
(^_^)

聞き手のメリット
「株を一括で譲っても贈与税がかからない」、は間違いなく聞き手のメリットになると思います。

このタイトルの小冊子を作っていますが、確かに好評で、これまで1000冊以上でています。

この小冊子は、こちらから無料でダウンロードできますので、興味があったらどうぞ。

民事信託の書籍のタイトル

今年(2017年)の5月に、私が書いた書籍が出版される予定です。

かわさき
本を書くのは本当に大変でした・・・

その書籍のタイトル案がこちら。

「民事信託が3時間でわかる本」(仮称)(13文字)

簡潔さ
問題ないと思います。

具体性
この本を読めば、3時間で民事信託がわかる。具体的ですね。

メリット
3時間で民事信託がわかれば、読み手にとってメリットですね。

ジョブズの理論に当てはまると、この本のタイトルはいい線いってるかもしれませんね。
自画自賛ですいません。(苦笑)

ちなみにこの本は、私の師匠の河合保弘先生をはじめ、杉谷さん、高橋さん、根津さん、深堀さん、蟹江先生、小嶋先生、松尾さん、柳橋さん、鈴木さん、伊藤さん、甲田さん、久留美さん、日本法令の大澤さん、小原さん、そして多くのお客様。
まだまだ他にもたくさんいるけど書き切れないくらいたくさんの人のお世話になって書き上げることができました。

本当に皆さんに感謝です。

タイトルや見出しの付け方はとても難しく、私もまだまだ発展途上ですが、見出しの付け方の基準があると、迷うことが少なくなりますね。

まとめ

今回はスティーブ・ジョブズのプレゼンから「見出し」の付け方や、プレゼンの「つかみ」の作り方をお伝えしました。

そのポイントは

・簡潔であること
・具体的であること
・メリットがあること(聞き手にとって)

「見出し」や「つかみ」が上手くいけば、読み手や聞き手の興味を引くことができます。

あなたも、自分のHPや、チラシ、パンフレット、そしてセミナーやプレゼンで試してみてくださいね。

私が学んだ書籍はこちら。

「スティーブ・ジョブズの脅威のプレゼン」

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