起業する際、集客はどうするか?

先日、起業した人が集客に困っているという話しを聞きました。

士業ではないですが、終活に関連する仕事をしています。

そこで、起業塾とか様々なセミナーを受けまくっているもよう。
100万円以上、使ったみたいでした。

でも、
知らない人に会ったりはしたくない。
だから、ネットで集客したい。

とのこと。

う~ん、起業やめた方がいいかも・・・・

今回は、私もいろいろ勉強して経験した結果、集客についての考えをまとめたいと思います。

実は私もいろいろ研究しました(すごい回り道したかも)

私も独立について何も知らなかったので、
様々なセミナーに参加したり、本をたくさん読んだり。

独立すると困るのは、「集客」

事務所出してもお客さんなんて来ないんです。
(だって誰も、事務所のこと知らないもんね)

電話は鳴らない、最初の設備でたくさんお金を使う、家賃はかかる、
預金残高はどんどん減る

もう、恐怖ですよ。(笑)

そこで、どうやったら、お客さんが来るかが大問題になります。

ということで、私もいろいろ研究しました。

都会と地方では違うと思いますが、
特に地方で独立するなら、ネット集客はあまり重要でない。
というのが今の結論です。

とにかく人のつながりが大事。

信用できる人の紹介は、とにかく仕事がしやすい
最初からこちらを信用してくれるし、費用についても相見積はあり得ないです。

もちろんこちらも、紹介してくれた人の顔を潰すわけには行かないので、いつも以上に一生懸命がんばります。

そうすると、それがまた良い結果となって、そのお客さんからさらに紹介をもらったり、リピートの依頼を受けたり。

リピートが増えると、前にどんな仕事をしたかわからなくなるとマズいので、
こんなシステムも作りました。
https://minjishintaku-kantokunin.org/2022/07/03/houkarute/

時間はかかりますが、少しずつお客さんが増えてくると、良いスパイラルが始まります。
そうするといつの間にか忙しくなって、預金残高の心配もしなくて済むようになります。

これが、独立の現実。

ネット集客は

私の事務所もHPはありますが、HPからの問合せはほとんど狙っていません。
名刺の延長。

私の事務所をだれかが紹介する。紹介された人はどんな事務所か気になるじゃないですか。
ですから、
「こんな事務所ですよ、安心して問合せしてね」
って確認してもらうことが目的のサイトです。
ですからHPは顔出しが重要。

逆にHPからの問合せだと、
他のサイトとも比較しているし、どのサイトもいいこと書いてあるし、
そもそも、こちらに対する信頼度はゼロからのスタートですから、
判断基準は値段しかなくなる。

しかも値段にうるさい人は、クレームをどんどん言ってくることも多い。

ですから、業務を遂行するにも中々パワーがでにくい状態になることもあるんですよね。

あ、ネットに関して、
僕はこんなメルマガを7年以上続けていますが、
それは、別に事務所の集客のためじゃないです。

何か、情報発信していると、
・逆に情報も集まってくるし、
・自分の考えもまとまるし、
・変なことは書けないのでメッチャ勉強になるし、

中々良い副産物があるんですよね。

信託、少しは詳しくなったのはメルマガを続けたおかげ。
ですから、書籍も出版できました。
「いちばんわかりやすい家族信託の話し」

もうすぐ、もう一冊でるよ。(この前、校正終わった)

あと、研修会にも呼ばれやすくなるので、全国に旅行に行ける(笑)

今度は、京都の司法書士の青年会から呼ばれて、
司法書士とAIをテーマに研修会をしてきます。

#きっと楽しい内容になると思う

もしそんな内容の研修会に興味があったら、このメールに返信くださいね。
#司法書士の青年会向けでは?

話しを元に戻すと
東京や大阪などの都会と、新潟のような田舎では状況は違うと思います。
少なくとも田舎では、ネット集客より、人とのつながりがとても大事と思っています。

もうね、そうやって来た仕事は、みんないい人ばっかりで、「がんばろう」って思えます。

今日もお客さんからすごく感謝されて、最高だった。

今から独立するならどうするか?

僕は、司法書士の王道の不動産決済の業務はあまり得意ではないので、
今やっているような、信託や、遺言、相続、後見みたいな業務をメインで行くとすると、
どうするか?

HPは一応作ります。一応ね。
先にも書いたけどこれは名刺の延長。

紹介を受けるために人とのつながりをどう作るかがポイントですよね。

まず、事務所のある町内会の会長にあいさつに行くかな。

町内会長って、60代70代の人が多いので、まずお客さんの対象になる点が一つ。
それから、町内の人をいろいろ知っていると思うので、お客さんを紹介してくれるかもしれない(下心)

看板とか名刺は、必ず地元の業者に頼むと思います。
ネットで安いところは探さない。

地元の業者に頼めば、今度は逆にその業者から紹介があるかもしれないし。
その業者も地元ではそれなりに知り合いが多いと思いますので。

ネットの業者に頼んでも、紹介はまずないでしょう。
少し安いかもしれないけど、そのかわりに失うチャンスも大きい。

それから、地元の食堂や居酒屋でご飯食べたりお酒飲んだりすると思います。
そうすればお店の人と仲良くなれるし、お客さんとも仲良くなれれば、そこでもつながりができる。

あとは、研修会ですね。

これは、自分で開催するのではなく、誰かが主催する研修会に参加する。
例えば、地域包括支援センターとか。

まず前提として、研修はどこも、集客に困っていると言うこと。
「自分が参加します」っていったらそもそもウェルカム。
さらに、地域包括の研修会に司法書士とかの士業が参加したら、珍しい。
それに、彼らは、司法書士とかが後見人をしていることを知っているので、
さらにウェルカム。
相談できる先ができる。

そのような研修会に何度も参加していれば、そこに来ている人たちと少しずつ仲良くなって、半年から1年もすれば、紹介がくるようになると思いますよ。

こんな感じで、地道に人とのつながりを作って行くかなって思います。

そのとき、知り合った人が興味を持ってくれたら、必ずHPは調べると思うので、
そのためのHPはあった方がいい。

あくまで、名刺の延長ですね。

自分でセミナーを主催する?

う~ん、これは人によって、得手不得手が別れるので、やりたければやってみるといいと思います。
まずは、集客で苦労すると思います。

しかも集客で苦労してセミナーしてもその後の個別相談につながらなかったり(泣)

だから自分で主催するよりも、誰かが主催するセミナーに講師で呼ばれたら、それは喜んで協力したらいいと思います。
自分の顔を売るチャンスですからね。

SNSは?

しないですね。
だって、自分が欲しいお客さんは、自分の周囲半径2~3kmくらいに住んでいる人ですもん。

SNSで全国に情報発信して、新潟の僕が北海道の人から問合せが来ても、対処できません。

そもそもムダ。

それから、インスタやYoutube、ツイッターなどは、既に「強い人」がいて、そこを押し分けて、自分に問合せがくるようになるって、一筋縄ではいきません。

仮に自分がある程度強くなったとしても、さらに強い人が現れると、途端に問合せも減る。
SNSなど、ネットの世界は、生き残りがすごく厳しいんです。

集客以外の別の目的があって、楽しむ程度にするのはいいと思いますが、
SNSを集客の一つの柱にするようなことは、しないですね。

地元で強いつながりができれば、これほど強い差別化はない

地元で、みんなが自分のことを知っていて、
「相続があったら○○さんだよね」
って状態ができたら、すごく強いと思いません?

仮に、大手の事務所が大量広告を打って、すごい集客を仕掛けてきても、
ここまで人的つながりができていれば、全く心配ないと思います。

最高の差別化です。
差別化って、人ができない業務をできること「だけ」ではないんですよね。

一方で、ネット集客である程度回っていたとすると、
予算が潤沢な大手が大量広告を打ってくると、途端に問合せが減ります。

しまいには、自分もさらに広告をださなければ集客できなくなるので、そこにお金が大量にかかる。

とある、債務整理系の事務所は、売上のかなりの部分が広告費で消えているって聞いたことがあります。

ですから、地道に人とのつながりを作って、
「相続や遺言なら○○さんだよね」
って言われる状態を目指すのがいいのかなって思います。

もちろん時間はかかりますよ。
でも、つながりは、一歩一歩積み上がるものだし、ある程度回るようになったら強い。

今、もう一度、一から独立するならこんな風にするかなって思います。
しかもお金もほとんどかからない。

10年前の自分に教えてあげたい(笑)

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