メルマガが10年目に突入したのですが、
実務に関係ないテーマの方が、評判が良いので、
今回は、実務に関係のないテーマのメルマガを公開しますね。
最近、僕はジェンダーギャップについて色々と勉強しています。
きっかけの一つが、僕がよく聴いている歴史のポッドキャスト番組「コテンラジオ」です。
ジェンダーギャップの歴史や、なぜ今の世の中にこれほど格差が起きているのかが詳しく紹介されていて、めちゃくちゃ勉強になったんですね。
(限定公開なので、なかなか聞けないのです)
興味ある人は、「コテンラジオ ジェンダーギャップ」で検索してみて。
「男の方が差別されている」という大いなる誤解
ジェンダーギャップの話をすると、一部で「日本はむしろ男の方が差別されている」と言う人がいます。
女性向けの割引サービスがあったり、国の制度(年金など)で女性を優遇するような仕組みが一部にあったりすることを見て、「女の人ばかり優遇されてずるい」と感じる男性がいるのかもしれません。
でも、これは大きな「誤解」です。
枝葉の、ちょっと先しか見ていない。
一番大きなギャップが現れるのは、やはり「結婚」や「出産」の場面です。
男の人に聞きたいのですが、結婚や出産を理由に、親戚や友人、会社の同僚から「会社辞めるの?」って聞かれたことありますか?
……まあ、ないですよね。
僕はない
しかし、女性は違います。
自分の味方であるはずの親、友人、親戚から、悪気なく「会社どうするの?辞めるの?」と言われたり、逆に仕事を続けようとすると
「あなた母親でしょ」
という圧力を受けたりします。
男性が「あなた父親でしょ、会社辞めた方がいいんじゃない?」なんて言われることはまずありません。
結局、多くの女性がこの古い価値観の圧力に直面させられているのが現状です。
子育ては女性がするものというのものも、大いなる誤解
日本は本来、子育ては女性が担ってきた
と思う人がいるかもしれません。
これも全くの誤解。
例えば、江戸時代の下級武士の日記で、
子育てや親の介護は、男の仕事、との記述があり、
武士が子どもをおぶって、役所に登庁する記述もあります。
一般の人たちは、多くが農民で、
子育ても家事も、夫婦で協働して行うものでした。
女性が家庭に入るという流れ(今は共働きが普通になりましたが)
は、工場で働くという概念が、日本に持ち込まれた
大正から昭和はじめに、生まれた概念。
けっこう、最近なんです。(伝統ではない)
日本の子育て支援制度はトップクラス、でも人間の意識が追いつかない
実は、日本の「子育てに関する制度」自体は、世界でもトップクラスに整っています。
しかし、いくら制度が立派でも、我々人間の考え方が追いついていません。
よく耳にする「共働きなのに夫が全く料理をしない」という話もそうです。
妻が風邪で寝込んでいる時に、夫が「俺のご飯は適当に済ませるから大丈夫だよ!」と言う。
……いやいや、そうじゃなくて「寝込んでいる奥さんのご飯はどうするの?」という話ですよね(笑)
こうした無意識の意識格差が、結果として女性にかなり不利な状況を強いてしまっています。
あ、僕は、家でもけっこう料理を作っています(包丁の扱いは苦手)し、
洗濯や掃除などの家事もけっこうやっています。
念のため
この状況を変えるには、私たちの意識改革が必要ですが、これにはかなりの時間がかかります。
アメリカやヨーロッパでは、30〜40年(つまり丸々1世代)の時間をかけて、この意識を少しずつ変えてきました。
ドラマや映画で、男性が家事をしていたり。
それからディズニー映画も、「お姫様が守られる」って、最近はやらないでしょ。
それもジェンダーギャップを埋めるための一環なんですよね。
それでも、アメリカだって完璧ではありません。
以前、大手企業ペプシコのCEOを務めたインド出身の女性(インドラ・ヌーイさん)の言葉が印象的でした。
彼女ほどの大活躍をしているトップリーダーであっても、多忙で家庭にいられないことから、常に「罪悪感の塊」として自分を責め、罪悪感と戦い続けていたそうです。
世界的にジェンダーギャップが低いと言われる国であっても、根深い意識の壁を乗り越えるのは本当に難しいことなのだと痛感します。
4児のシンママ司法書士 山川ゆうなさんとの対談
そんなジェンダーギャップの壁と、まさに実戦で戦ってきた一人が、司法書士の山川ゆうなさんです。
先日、資格試験予備校の「伊藤塾」さんで、彼女と再び対談ライブをしてきました。
https://www.youtube.com/live/1gjG5z7WG-A…
彼女は4人の子どもを育てるシングルマザーでありながら、即独立して今や大活躍されている方です。
彼女のこれまでの歩みは、本当に泥臭くも希望に満ちています。
八百屋の娘として生まれ、短大を卒業した後は保育士として勤務。
その後、結婚・出産を経て「手に職をつけなければ」と一念発起。
当時は旦那さんがギャンブルしたりして大変な環境だったそうですが、まずは宅建を取り、さらにステップアップして司法書士を目指しました。
勉強を始めた時はお腹に3人目のお子さんがいて、見事に2〜3年の猛勉強で合格。
合格した時には、一番下のお子さん(4人目)はまだ生後数ヶ月だったというから、本当に信じられないほどのバイタリティです。
そんなお子さんたちも、今ではみんな小学生や中学生になり、元気に育っています。
このままでは日本や地方はどんどん人材が流出が・・・
今の日本の企業環境のままだと、優秀な女性ほど「海外の企業」や「外資系」の企業を選んで日本企業から離れていってしまう可能性があります。
だって、リモートワークができるから、日本にいても大丈夫。
これは「地方」の衰退問題にも全く同じことが言えます。
地方の若い女性たちが、大学進学や就職を機にどんどん東京へ出ていってしまい、戻ってこない。
うちの娘もそう。
チャンスや仕事の多さという理由もありますが、もう一つの大きな理由は「地方に残る古い身内からの圧力」です。
田舎にいると、日常的に
「結婚はまだか」
「子どもはまだか」
子どもが生まれたら
「母親なのに会社辞めないのか」
「あなたお母さんなんでしょ」
といった言葉を浴びせられます。
そんな環境なら「もう田舎にいたくない!」と思うのは当然ですよね。
人間の半分は女性です。
その女性が力を発揮しづらい古い体質の社会のままでいれば、日本全体はもちろん、地方はどんどん衰退していきます。
地方を衰退させているのは、そこに住む「我々自身の古い意識」なのかもしれません。
まずは自分の事務所から、できることを
この大きな問題に対して、僕自身に明確な答えがあるわけではありません。
ただ、せめて自分の事務所では、子どもを育てながら働くお母さん(もちろんお父さんも)を全力で応援できる環境を作りたいと思い、実践しています。
具体的には、
・子どもが急に熱を出した時の「今日休みます」は、いつでも100%快くオッケー。
・学校の参観日などの有給取得もどうぞどうぞ、という雰囲気で全員が有給を使い切る。
・先日も、スタッフの一人がインフルエンザになり「有給が足りないのですが……」と相談されたので、「公休(特別休暇)」扱いにしてみんなでカバー。
うちの事務所のジェンダーギャップ指数は、そこまで悪くないんじゃないかな、と自負しています(笑)
今回対談した山川さんの動画、今、子育てと仕事の両立に悩んでいる方、働く環境で大変な思いをされている女性にとって、きっと一歩を踏み出す勇気をもらえる内容です。
ぜひご覧ください。
【伊藤塾YouTubeライブ対談(山川ゆうなさん×川嵜)】
https://www.youtube.com/live/1gjG5z7WG-A…
それでは今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう。

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