大学の講義で学生に伝えたこと

新潟大学の学生に、司法書士の業務内容を紹介する講義をしたんですね。
90分を2コマ

おひとりさまに対する法的サービスの事例を扱いました。
・末期ガンの人に5分で書ける自筆証書遺言を書いてもらったとか
・おひとりさまの相談で、葬儀や埋葬(死後事務)、入院手続き(任意後見)が業務になるとか

そんな話しの一環で、なぜそのような業務を扱っているかと言うこともデータを見ながら説明しました。

・減少する人口
・減少する登記件数
というくらい話しから

・増加する高齢者
・資産は高齢者に偏在
・一人世帯が増加
・訪日外国人も増加
という、チャンスにつながる話しも

ということで、
・一人暮らしの高齢者のニーズを満たす業務は増えそう
・訪日外国人が日本に投資する話し機会(会社設立、不動産購入)も増えそう

という見解です。

就活の参考として

90分の講義時間で
本編は60分くらいで、残りの30分は、
就活を今後迎える学生に対し、僕が言いたいことを言ったんですね。

要点は、視野を広げるためにいろいろ見てね(特に海外)ってこと。

新潟大学に来る私なりの学生像って
・親はそれなりの企業につとめている
・小中高と成績は優秀
・素直で親のいうことをよく聞く
・親からは
「勉強して、いい大学行って、いい企業に勤めれば、一生安定した生活が送れる」
といわれている。
・学校の先生もそのような価値観

というものと、勝手に思っていました。

#僕も親からよく言われた
#でも親の事業失敗で、高校卒業で就職した

でもこれって、実はルートから外れると大変なんですよね。

就職して、職場があわない場合、無理して務め続けるか(精神を病むかも)、辞めるかの岐路に立たされます。

でも、辞めても、どう生きていけばいいか、わからない。
やっぱり精神的につらくなる。

勉強して、いい大学行って、いい企業に勤めるという選択肢しかないからです。

でも、一方で、僕の周りは、そんな「ルート」に乗らないで人生を謳歌している人がたくさんいます。

そんな人を紹介しました。

カンボジアで、ホテルの支配人をしている25歳の女性

カンボジアに行ってホテルで朝ご飯を食べているとき、
若い日本人の女性が現地の人をちゃきちゃき仕切って仕事していたんですね。
聞けばホテルの支配人!

そこで聞いたんです。
川嵜:「大変失礼ですが、今おいくつか聞いても良いですか?」
女性:「はい、25歳です。」
川嵜:「そんなに若くして、どのようにして、カンボジアのホテルで支配人になれたんですか?」
女性:「2年前に、このホテルに来て、オーナーに頼んだんです。『ここで働かせてください』って」(笑)

なんと!
オーナーも、「これはおもしろい人が来た」って快諾したそう。
2年間、一生懸命頑張ったそうですが、今や、ホテルの支配人ですからね。

飛び込むって大事。しかも若いうちなら許される。

バリ島で旅行者のアテンドや、企業進出のコンサルをしている35歳男性

20歳のとき、バリ島旅行で、バリ島に惚れ込んだそうです。

そして、バリ島の特産品を売る事業を始めるもまったく売れず・・・
そうこうしているうちに、友人からバリ島旅行のアテンドを頼まれ、大変喜ばれたそう。
もしかして、これって事業になるのでは?

バリで、アテンド業を始めます。
今ではバリ島の企業進出の支援が柱。バリ島での旅行アテンド業も続け、レストランも経営

お話しを聞いたとき、表情がキラキラ生き生きしていたのがまぶしかったぁ。

ミャンマーで金融業を営む加藤侑子さん

経済的事情で大学進学を断念。(お、僕と同じだ 笑)
その後、海外での仕事をめざし、今のミャンマーの金融会社に就職。

しかし、その企業がミャンマーから撤退を決定。
それならばとその会社の買収を決意。(まずこれがヤバい)

周りの人に情熱をもって言いまくって、買収金額3億8000万円を集める(スゴ!)
この動画が感動的

ニセコの成長や、東南アジアの勢い

これは、現地に行かないとわからない。
スマホで動画や文字だけを見ても感じられないものがあります。

ですから、海外(国内もニセコや白馬など)を見てねってメッセージ
要は、旅行しよう
ってこと。
特に若いうちにね。

みんな20代で、無茶(笑)して、今がある人ばかりですからね。
若い方が周りの協力も得られやすい!

20代前半の人が、無茶しても許されるし、いろんな人が会ってくれる。
でも、私みたいな50過ぎのオッチャンが「会ってください」と言っても追い返されるのが関の山です。

30代になっても厳しいかも。でも20代前半は夢のような時期。
そんな期間はあっという間に過ぎて、案外時間がないので、みんな、チャレンジしてねって、お伝えしました。

うれしい感想も!

こんな話し、おそらく学生は、今まで自分の周りの大人からいわれてきた価値観と全くちがうものだと思います。

だから興味を持ってくれるのかな、ってけっこう不安でした。

ところがその後、講義の感想を読まさせてもらうと、うれしい反応が。

・職業選択の幅が広がった
・「やりたいことは自分で見つけましょう!」という言葉に心が動かされた。頑張ります!
・人生には選択の余地が無数にあることがわかった
・ニセコいきます!
・若いうちの勇気が大切だと伝わった
・大きな目標を持ち、若いうちに様々なことに挑戦していきたいと思った
・安定したルートをたどらないと人生がダメになると思っていましたが、学生のうちに様々なことに活動的になりたいと感じました
・「人は若者の熱意に応えてくれる」というメッセージに感動した

などなど。

若いうちに、本当にいろいろ挑戦して欲しいと思います。

調子に乗って次回の講義もぶっ放しますよ!

この感想に勢いを得て、調子に乗るのが私の悪いところ(良いところ?)

次回の講義では、もっとも変な司法書士の一人(失礼)の稲垣先生をZoomで呼んで、学生たちにアドバイスを語ってもらおうと思っています。

#この前一緒に飲んだときお願いした(笑)

稲垣先生は、司法書士の中で海外業務分野の第一人者。
事務所は大阪ですが、世界をまたに活躍しています。
しかも、アメリカの弁護士資格もある。

元々は全く英語ができなかったとのこと。
それがどのようなきっかけで、海外案件にチャレンジしたかとか、
海外(特に東南アジア)の肌感覚はどんなものか、
等をお話ししてもらおうと思っています。

きっと今回も、夢ある講義になるんじゃないかな。
今から、とっても楽しみです!

PS

稲垣先生とのZoomをおこないました。
稲垣先生のお話しを聞いた学生から
・中学とき憧れていたけど諦めた海外、また目指そうと思いました
・帰国子女にはかなわないと思っていたけど、勇気をもらいました
・海外旅行をして、視野を広げていきたいです

とか、うれしい、感想をたくさんいただきましたよ!

私が関われた学生は、ごく一部ですが、
それでも、選択肢はたくさんあって、様々な生き方があることが伝えられたんじゃないかなと思います。

そんな学生が将来どんな活躍をするか、楽しみですね!

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