Q:「そもそも、なぜ川嵜さんは民事信託に取り組んでいるんですか?」
A:「登記だけでは夢が持てないと感じているからかな?」


焼き鳥屋で飲む二人の男。

一人は若手司法書士。
もう一人は、川嵜。

二人の会話をのぞいてみましょう。

若手 司法書士
ところで、なぜ、川嵜さんは民事信託を専門としているのですか?

だってさぁ、登記って誰がやっても同じじゃん。

僕ね、誰がやっても同じって仕事がイヤなの。

不動産の売買の決済なんかは司法書士がその場にいなければいけないんだけど、でもそれって、司法書士だったら誰でもいいわけでしょ?

ある不動産業者からは
「司法書士という資格があれば誰でもいいです」
とか、
「司法書士って電話すると『はい、はい』ってすぐシッポ振ってくるよね」
とか言われたことあるもん。

若い銀行マンは、「自分の親みたいな司法書士がペコペコして来る」って言ってた。

つまりバカにされてんの。
イヤでしょう?

資格の勉強しているときは、落ちたら後がない状況で、人生かけて死ぬほど勉強して、3%の試験を突破して資格とってもこれじゃ。

それに登記って、基本、紹介で仕事が来るじゃん。
銀行とか不動産業者、ハウスメーカーとか。

そうすると、長く司法書士やってる方が、そうゆう業者と人間関係ができてくるから、そっちに仕事が集中するんだよね。

そうすると、若手は入り込む余地が少ないわけ。
せっかく資格とっても仕事がない。

でも昔は、経済が成長していたから、オコボレもそれなりにあった。3年もすればそれなりに事務所が回るようになったけど、いまって、経済が縮小しているじゃん。
登記なんか、10年で3割も件数減ってるって知ってる?

登記件数の推移について

このように、わずか10年で3割以上、減っています。

我々は生きていないだろうけど、2100年までを考えると、人口は1/3くらいまで減っちゃう。
今後はもっと登記、減るよ。AIもあるし。

どうしようって感じだよね。

そうすると、昔からやってる事務所は仕事の守りに入る。
「他の事務所には登記は絶対やらん」って。

しかも、差別化は価格くらいしかないから、価格競争にも当然なってくる。

さらに、最近はネット化が普及して、検索すれば所有権移転登記なんか、書式のヒナ型がすぐ出てくるじゃん。

昔なんか、一式10万円もする「書式精義」とか、司法書士会から購入する登記申請書の様式がなければ登記なんか、絶対できなかった。
でも今は簡単。

これって登記の専門性の価値がなくなったってことだよね。

しかもAIができたら、登記なんか自動になっちゃうかもしれないよ。

ブロックチェーンもあるし。

不動産取引がブロックチェーンでやられるようになったら、登記自体がいらなくなっちゃう。
楽天とか相当金かけて、不動産取引にもブロックチェーンを導入させようと政府に働きかけてるからね。
ホント、登記制度の根幹から崩れるかもしれないんだよ。

ブロックチェーンについて

不動産登記などは、中央コンピューターで集中管理されています。
登記があれば、中央のコンピューターにその情報が記録されます。

これだと、1箇所情報が改ざんされたら、正しい情報が得られなくなります。


しかし、ブロックチェーンは無数のコンピューターで取引を管理する手法です。

売主から、買主に不動産の売買があり、その情報が無数のコンピューターに記録されます。
そうすると1箇所改ざんされても、他のコンピューターは影響がないので真の情報が保管されたままですね。

不動産登記はしなくても、取引の記録だけ残っていれば、真の所有者がわかるわけです。

これが発展すると、不動産取引をブロックチェーンで行えば、
登記自体が不要になります。

こんな感じで、登記には夢が持てないわけ。若手には仕事がないし。

せっかく資格とっても、仕事がない
仕事を取るためには銀行とか不動産業者に毎日ペコペコしなければいけない。
最後は価格競争
そして仕事があっても、単価が低くて手間が多いから、毎日夜遅くまで残業。労働集約型だからね。

全然夢がないじゃん。(怒)

そこに出会ったのが民事信託なんだよね。

初めて民事信託の使い方を知ったとき、「こりゃ、すごい」って思ったね。

今までの法律では絶対できないことが簡単にできるの。
受益者連続とか。

子供がいない夫婦は、嬉しいと思うよ。
だって相手の兄弟に財産が行くっておかしいじゃん。
それが信託しておけば、自分の親族に戻せる。
これなんか、今までの法律じゃ絶対できなかったよね。

受益者連続について

子のいない夫婦などは、自分が亡き後は、配偶者に遺言で財産を渡せますが、その後配偶者が亡くなると、配偶者の親族に財産が渡ってしまいます。

これを自分ではコントロールできませんでした。

しかし民事信託(家族信託)を用いると、
自分 ⇒ 配偶者 ⇒ 姪
と何代も先まで財産の実質の所有者を決めることができます。

自分で財産の行く末をコントロールできるようになります。

後、認知症対策も素晴らしい。
成年後見って、基本、保存行為しかできないでしょ?
自宅売るの大変だったり。

でも、信託しておけば、自宅簡単に売れるの。
だって、元気なときに「売ってもいいよ」って言ってるんだから売っていいわけじゃん。
それなのに法律がお節介だから、家庭裁判所の許可を必要にしたんだよね。
でも、信託しておけばこの許可がいらない。

アパートの大規模修繕も、オーナーが認知症になってもできるしね。
成年後見だったらできないよ。

ホントすごいと思う。

認知症対策について

自宅の名義人が認知症になると、自宅の売却には成年後見人をつけてもなかなかできませんでした。
家庭裁判所の許可が必要になって、この許可がなかなかでないからです。

ところが、自宅を認知症になる前に信託しておけば、家の元々の名義人が認知症になっても自宅の売却は可能です。

この他にも、認知症になると
・お金がおろせなくなる
・成年後見人をつけると融通がきかなくなる
・後見人に費用が発生する
などいろいろ、大変なことが起こります。
ですから、信託や任意後見などの事前準備が重要です。

だから、これからは民事信託が普及するのでは?と思って、信託に取り組んだんだよね。

そしたら、最近、世の中の風向きが変わって、民事信託が急に注目され始めたよね。

僕みたいな、何も力がない人間に、けっこう大きい全国クラスの会社の本部から問合せ来ちゃう。
「信託の開発に協力してくれませんか?」って。

しかも何社も。

これってスゴイことだと思う。
まさに時代なのかもしれないね。

最近は信託に取り組む実務家の応援をしてるんだよね

若手 司法書士
川嵜さんは、なぜ実務家を応援する取り組みをしているのですか?

これね。楽しいからなの。

若手に信託の仕事を振ると目をキラキラ輝かせて一生懸命やってくれるの。
夢を与えられる仕事なんだなって感じられる。

もう、すばらしい!

最近、僕って忙しいから、なかなか個別の案件に時間が割けない。出張多いし。

だから、若手の司法書士で僕の研修会にでて一生懸命勉強してくれた人に

かわさき
こうゆう案件があるけど、一緒にやらない?ちゃんと報酬も払うし、信託の実務にも取り組めるよ

っていうと、本当に喜んでくれるんだよね。

信託の業務って、責任が重いじゃん。
だから、いきなり自分一人でやるのって不安だと思うの。
でも僕が受けた案件を手伝うイメージだと、責任もあまりないから安心なんだろうね。

最後には僕が責任を取るわけだし。(笑)


実は信託って、業務の受注が難しい。

このことって、あまり言われていないんだよね。
信託の研修会って多いけど、
どうやって仕事受けるんだ?って感じ。

「民事信託推進ナントカ協会」なんて、法人が最近多いけど、あれって、セミナーやって、民間資格与えて、「ハイ、サイナラ」って感じじゃん。

ひどいよね。(怒)
お金だけ取ってる感じ。

あっ、「民事信託〇〇士」って資格持ってたらゴメンね。
でも本当のこと。

「民事信託〇〇士」って資格があるからそれで仕事が来るわけでない。
ただ名刺に書けるだけ。

でも考えてみれば当然なの。

信託って、お客さんからみれば、一生かかって築いた5億の財産の行く末を決める手続きなんだよね。

そこに
「私、信託勉強しました。仕事ください。民事信託〇〇士って資格もあります」
って言われても簡単には頼めないわけ。

「だから何?」

って感じ。
業務の経験がない人には頼めないの。

あなただって、胃の摘出手術しますってとき、医者から

新米 医師
今回が初の手術です。でもこれまで一生懸命勉強してきたので、安心してください

って言われても不安でしょ?

でも、僕だっていまだに業務の受注はスムーズじゃないよ。

だから、本書いたり、色んなところでセミナーやったり、小冊子書いたり、最近はネットで動画のセミナーやったり(笑)、権威的な活動をけっこうしてるわけ。

もちろん様々な事例を扱っているから、経験もそれなりにあるしね。

だから、ただ勉強だけしているだけの専門家より頼まれやすいと思う。
そうすると僕に仕事が集中するんだよね。

でも僕には体が一つしかない。

世の中には信託の勉強をしている人がいっぱいいる。
僕が少し手伝えば、十分に業務はできる人たちが。

そして、経験を積んだら独り立ちだよね。

じゃ、この人たちにやってもらう仕組みができたら最高だろうなって思ったの。

仕事のシェアだよね。

そして、若手に仕事を出すと、本当に喜んでくれる。

僕も嬉しい。お客さんもスムーズに行くから嬉しい。

みんなハッピーなの。

しかも信託って、登記みたいに誰がやっても同じ仕事じゃないから、

専門性も高い。
感謝もされる。
報酬も高い。
不動産業者や銀行にバカにされることもない。

最高だよね。

そのかわり、責任は重いよ。(笑)

でも、「責任を取る者が力を持つ」って言葉があるくらいだから、責任が重いことは重要なの。
だから報酬も高い。

最近は、仕事をシェアする仕組み作りに時間をかなり割いてるね。

もうそれが面白くてたまらないの。

そして、こんな仕組み作りは多分僕しかやらない。

司法書士は業務をやることは長けているけど、時代の流れとか読んで、仕組み作りをするのは得意じゃないじゃん。

しかも僕は全国に知り合いがいる。

だから、多分、僕にはそれができる。

「使命かな」と思ってがんばっています。
あ、でも本当に楽しいよ。本音は楽しいからやってるって感じ。

毎日が楽しくて、ワクワクで、ハッピーでしょうがないんだよね。(笑)

いい世の中作りたいしね。
そうゆう仕組みができたら最高だろうね!

よし、2軒目、行こう!

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コメント

  1. 藤井浩一 より:

    神奈川県川崎市で司法書士をしております
    藤井浩一と申します
    いつもメルマガ、セミナー拝見しております

    今回のブログは、このまま経営していけるのかな、と悩んでる私にとって
    非常に励みになるブログでした。
    司法書士の将来について悲観的になってましたが、少し希望を持つことができました。
    ありがとうございます。

    が、おっしゃるとおり信託の受任は難しいですね
    まだ3件ほどしかご提案はできてないのですが、あまりいい返事はいただけてません
    信託そのものはすばらしい制度なので、私の説明が拙いのかと思います

    今後よりよい提案ができるよう先生のメルマガやセミナー等を活用していきたいと
    思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。